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風の言葉


なぜマネジメントが
壁に突き当たるのか

著者からのメッセージ

我々は、企業の経営や職場のマネジメントにおいて、
しばしば、一般の「常識」の逆とも思える、様々な「逆説」に直面します。
そして、私は、こうした「逆説」に直面するたびに、
マネジメントとは、これまで一般に論じられてきたよりも、
よほど深い世界なのではないかという思いを抱いてきました。
そして、我々マネジャーが、日々のマネジメントにおいて突き当たる壁は、
その深い世界に気がつくことによって、
乗り越えていくことができるのではないかという考えを抱いてきました。
そうした考えを述べたのが、
この『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか』という本です。

この本の中では、我々がマネジメントにおいてしばしば直面する
12の「逆説」を取り上げ、そうした「逆説」が生まれる理由を述べながら、
これからの時代のマネジメントが、「暗黙知」と呼ぶべき
深い智恵を用いた高度なマネジメントに向かうことを語りました。
そうした意味で、この本は、
私の「マネジメント原論」とでも呼ぶべきものです。

なお、この本は、1998年に出版した『暗黙知の経営』を
分かりやすい講義形式に書き直したものです。
この『暗黙知の経営』は、出版当時、
練達の経営者や熟練のマネジャーの方々からは、
高い評価を頂いたものでしたが、
その論文形式・文語調の文体の難しさのため、
若いビジネスマンの方々には、少し読みにくい本となっていました。
そこで、この本を、講義形式・口語調の文体に改め、
読みやすい本として世に出しました。

目次

開  講 なぜマネジメントには「沈黙は金」の瞬間があるのか?
第 一講 なぜ「論理的」な人間が社内を説得できないのか?
第 ニ講 なぜマネジメントにおける「直観力」が身につかないのか?
第 三講 なぜ「原因究明」によって問題を解決できないのか?
第 四講 なぜ「矛盾」を安易に解決してはならないのか?
第 五講 なぜ「多数」が賛成する案が成功を保証しないのか?
第 六講 なぜ成功するマネジメントは「完璧主義」に見えるのか?
第 七講 なぜ「成功者」を模倣することができないのか?
第 八講 なぜ「経験」だけでは仕事に熟達できないのか?
第 九講 なぜ「ベスト・チーム」が必ずしも成功しないのか?
第 十講 なぜ「動かそう」とすると部下は動かないのか?
第十一講 なぜ「教育」しても部下が成長しないのか?
第十二講 なぜ「優秀な上司」の下で部下が育たないのか?
閉  講 なぜマネジメントは「アート」になっていくのか?

読者からのメッセージ

第1のメッセージ

『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか』を読ませていただきました。
自分が漠然と抱えていた疑問に、多くのヒントをいただきました。

マニュアル人間だった自分が、
いかにシステムにばかりこだわって、
人間性を無視していたかを反省しました。
よくあるビジネス書と違い、
人間の内面、特にエゴにフォーカスしたところは、
より部下に正面からぶつかる大切さを感じました。

30代 会社員

第2のメッセージ

短すぎた課長職を経て、現在次長職です。

もっともっと課長時代に苦労しておくべきだった。
でも田坂さんの書を読むと、救われる。
まだまだ間に合うと。
職業人として、そしてひとりの人間として、
今から一歩一歩かけがえのない歩みに歩を進めて行きたいと考えます。

40代 会社員

第3のメッセージ

『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか』を手に取った動機は単純でした。
まさに、マネジメントが壁に突き当たっていたからです。
私は、情報革命に関わる身になり、常に心の引っ掛かりを感じていました。

情報革命の流れは、あまりにも簡単に、
自分の仕事・企業の現実を流し去っていく感覚がありました。
実際にそれだけのパワーを持っているのでしょう。
ともすれば、簡単に流されてしまう。
足元がすくわれないように、しっかりと立たなければならない。
これは時代の産物にすぎない。
情報を扱い、智恵を有し、社会を構成しているのは人間だ。
大切なのは、道具を扱う、人間の可能性だ。

このような考えが、マネジメントを重ねるとともに徐々に確立されてきました。
その中で出てきた、暗黙知、複雑系など。
マネジメント論を展開する洋書とは、かけ離れた論点。
日本人のマネジメント。
更に田坂さんの文化に触れてみたくなりました。

20代 会社員

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